FuelCell STORY
ランナーに寄り添ったプロダクト開発
1906年、ニューバランスはアメリカ・ボストンでアーチサポートインソールや偏平足などのための矯正靴の製造するメーカーとして誕生しました。黒いカンガルーレザーを使用したランニングシューズを1938年に初めて制作し、そこからニューバランスランニングシューズの歴史が動き出します。1961年には、世界初のウィズ(足囲)を選べるランニングシューズ「トラックスター」を発売。70年代には、『Runners world』誌で1位を獲得してランナーからの認知が急上昇した「M320」、レース用シューズ「COMPシリーズ」の原点となるロードレース用モデル「SUPER COMP」、1979年のボストンマラソン10位までのうち5人が着用し、驚異的な軽さを実現した「COMP100」など、ニューバランスランニングの礎を築きました。

80年代には、現在ではライフスタイルモデルとして愛されるブランドのフラッグシップモデル「990」、「1000シリーズ」が誕生しました。1995年には、現在の「NB HANZO U」まで25代続く、日本人向け長距離マラソン用モデルの元祖となっている「M600」が登場。2014年、衝撃吸収性と軽量性に優れたニューバランス独自のミッドソールプラットフォーム「FRESH FOAM」を開発し、競技だけでなくランニングをライフスタイルに取り入れるランナーなど、ランナーの多様性にフィットするシューズを提案しています。2018年には、現代の名工・三村仁司氏主宰のミムラボとのグローバル・パートナーシップ契約を締結し、ブランドの哲学であるクラフツマンシップを共に体現すべく、新たなシューズ開発に力を入れています。
スピードをテーマに開発されたFuelCell
ニューバランスは現在に至るまで、時代とランニングシーンの変化を捉ることでランナーの本質に寄り添いテクノロジーを進化させ、真摯にランニングシューズ開発に向き合ってきました。そして新たなミッドソールプラットフォーム「FuelCell」が産声を上げたのです。驚異的な反発弾性と軽量性を両立したミッドソールは、ランナーが求めるスピードに応えられる新時代のシューズとして開発されました。「FuelCellシリーズ」の中でもアスリートや強度の高いランナーに向けたモデルには、よりスピードにこだわった結果として、カーボンファイバープレートを搭載しています。トラックスパイクの構造をロードシューズに転用し、3000mからハーフマラソンまでの高速レースを想定した「FuelCell 5280」。アスリートのトレーニングとレース両方のシーンで活用できる「FuelCell TC」。どちらも「FuelCell」とカーボンファイバープレートが融合することで、これまでにない反発弾性と推進力を発揮。ニューバランス史上最高のエネルギーリターン率を実現するプロダクトになったのです。